yururito-ippuku’s diary

ゆるりと一服

47都道府県

 

 

 

 

 

ガタンガタン…

ガタンガタン…

 

 

何日か前のことになりましたが

電車に乗って少し出かけました

 

 

 

 

やっぱり大好きな

正和堂書店さんのカバー

 

 

 

秋めいてきたので

違う柄のカバーに替えて

持ち出してました

 

 

 

 

なにを読んだかというと

益田ミリさんの

47都道府県  女ひとりで行ってみよう 

 

すてきだな〜

(*´∀`*)

 

私ももっと早く始めてみればよかったな

 

 

 

 

 

 

電車からバスに乗り換え

 

そのバスターミナルは

人間が行き来していても

物怖じせずにトコトコ歩き回るハトが何羽か 

いつ行ってもいます

 

小さな子供さんは

ハトの後ろをこれまたトコトコ…

 

微笑ましい光景です☺

 

 

けっこう近くまで寄ってくるけど

いきなりそばで

バサーッと飛び立つと

ひぇぇ〜って感じです😅

 

 

 

 

街なか暮らしの人間にとっては

たまにこんな名前があるのかないのか

わからないような小さな山?丘?が

見えるだけでも

なんとなく気分が和らぎます☺

 

 

 

 

 

ちょっとここから

湿っぽくなるかもしれないけれど

亡き父のことを書きます

 

 

父は47都道府県のうち

44都道府県まで旅に出かけていて

 

 

あと3県 というところで

突然、病気を宣告されて

宣告から半年ちょっとで

この世を去ってしまいました

 

 

私は病床の父に会いたくて

週の半分以上は

実家のある街に通い

なるべく父のそばにいよう

父の話を聞こうと思って☺

 

 

父は もとから言葉が少ない

おだやかな人で

つまり言葉がでてくるのに

とても時間があいてしまう

 

時間をかけても

あぁ とか おぉ とか

頷いてくれる程度で

自分の気持ちや考えていることを

言葉にしてくれるときは貴重な感じでした

 

自分を主張しすぎない

おだやかで控えめで

優しくて温かな人でした

 

いつでも

 

ずっと

 

 

 

だから病気になってしまってから

あと3県なんだ ということを

ぽつりと 

娘の私に初めて話してくれて

 

 

 

もっと早く聞きたかったよ

 

そんなめっちゃ面白そうなことをやっていたなら

私もついていきたかったよ

 

大人になってからも

父と旅に行ってみればよかったな…

 

 

…後悔がいつまでもいつまでも

なくなることはありません

 

 

ただひとつ

私の貯金で旅をプレゼントすることができて

それは私の自己満足だと思うけれど

それでもよかった…

 

 

何もしていなかったら

今よりもっと後悔してたはずだから

 

 

 

 

 

最初に あと3県 と聞いてたけれど

その中の1県に母と一緒に旅行に行った父

 

きっと体調が不安だっただろうけど

それでも旅することが大好きな人だったから

 

見たことのない街へ行く道中とか

旅先の宿とか

楽しんできたんじゃないかな と…

 

 

つまり

父は言葉では語らなかったけど

表情が満足そうだったから

 

 

父の言葉で語ってほしかったことは

ほぼほぼ 母がしゃべりまくって

合間合間に

あぁ と おぉ しか

父は言ってなかったけど

 

あのとき 

やわらかな父の笑顔がみれたから

 

 

 

 

 

病気じゃなかったら

もっともっと親孝行したかった…

 

 

親孝行 

したい時には 親はなし

 

って ほんとにそうですね…

 

 

 

 

 

父が達成できなかった残りの2県は九州

 

いつか私が父のかわりに訪れてみたいです

 

 

 

 

益田ミリさんのこの本

私が父に似て旅が好きな人間だから

ということだけでなく

父はこういうところを見てきたのかな と

父が行ったかもしれない場所を

たどってみたい気持ちになるのです

 

 

 

父はとてもマメな人で

旅行の計画や手配はいつも自分ひとりでやってくれて

子供だった私にその話をするときには

綿密に時間配分された旅の予定表…

 

○時△分 出発

□時○分 〇〇から高速道路

△時□分 △△サービスエリアで休憩…

 

とにかく綿密に細かく

ノートに書き出してあって

学校の修学旅行のしおりみたいでした🤭

 

時間なんて思うようにうまくいくものじゃないけど、毎度毎度 マメに綿密な計画を立てる父

 

 

普段は夜間でも会社から呼び出されれば

仕事に飛んでいき

朝 帰ってくるけど

またある程度 家で休むと

また会社に行ってしまうような

よく言えば勤勉な

でも明らかに働きすぎな人でした

 

それでも子供の学校の休みには

必ず毎年

旅行の計画を立てて準備してくれて

車を運転できるのは父だけだったし

その頃は高速も今ほど早くはなくて

片道8時間を父ひとりで運転という時が

多かったです

 

 

会社にも 家族にも

がんばりすぎてしまう性格で…

 

 

でも

だからこそ

父が大好きなわけで🤗

 

 

10月は父の命日がやってくるので

ふっと…父のことを思うときが多いし

なんとなく涙がこぼれてしまう時もあります

 

 

長く書きすぎて すみません

m(_ _)m

 

 

秋の空をみてるとこういうふうに

なってしまうのです…

 

 

 

でも!

 

いつか必ず

九州の2県 行こう!

 

と、文庫本を読んで

そう思ったのでした 

(*´-`*)